ホタルはどこにいる? 何を求めている?
ホタルと聞くとどんなもの・ことをイメージされますか? 火垂るの墓、夏の風物詩、自然がもたらすイルミネーション、きれいな水のある場所に生息している、などでしょうか。きれいなイメージを持つホタル、「せっかくならしっかりと見たい」「見れる場所ってどんなところ? 」にフォーカスを当てていきます。
ホタルについて、もっと知りたい
ホタルはどこにいるのか? それは、まず水がきれいなところ。日本のみならず世界中に生息しているホタル。およそ2,000種類と言われており、日本でも約40種のホタルが生息しています。なかにはお馴染みのお尻の発光をしない種もいるとか。種によって多少違いはあれど、おおよそのホタルは水のきれいなところに生息しています。透き通っていなければいけない訳ではなく、コケが生えていたり、人工照明がないところであったり、カワニナが豊富に生息していたり、というもの。あとは、水流が穏やかや上陸しやすい護岸があるなども挙げられます。これも卵の状態や幼虫、成虫と時季によって異なるようではあります。「で、どこにいるの? 」続きは下記へ。
さてさて、ホタルはどこ!?
いろいろな条件をしっかりと一つひとつ辿っていくとホタルを見つけることはできると思いますが、昆虫博士でないと難しいですよね。やはり、多くの方はホタルの生息地として有名なスポットへ足を運ぶと思います。「ホタル スポット」などで検索をするといろいろと出てくると思います。愛知県では岡崎の鳥川や半田市、小牧市のホタルの里、名古屋市の一部でも案内が出ていたりします。「案外いろいろなところにいるな」と思われた方、その感想、正解です。そうなんです、昔は至るところで目にすることができたものなんです。それも人工の照明や光が増えたこと、環境の変化、水辺の減少などが原因となっています。
やはり、環境を守ることが大切
天然のホタルが生息できる環境は年々減少していると言われています。ホタルだけが特別ではないですが、人間を含めた生物の生息には環境整備、自然の維持が欠かせません。それは私たちの宿命と言えるでしょう。
ホタルに話を戻します。
ホタルが生きる期間は約1年。そのほとんどが幼虫期で生まれてから約10か月間は水の中でカワニナやタニシなどを食べながら過ごしています。さなぎからようやく羽化して成虫になると、10日前後で寿命を迎えます。そして、産卵した後は2~3日でその短い生涯を終えます。ホタルと言えば…のよく目にするホタル飛翔風景は、おそらく子孫を残すため必死にパートナーを探している様なのでしょう。そのはかなさに心奪われるのかもしれません。ホタルを後世に残すためにも環境を考えることを改めて意識してみてはいかがでしょうか。
※ホタルは捕まえないように※
ホタルは弱い生き物。捕まえたり持ち帰らないようにしましょう。