トコジラミの寝床は、段ボール!?
夜、寝ている間に刺され、起きたときに「痒いな〜」なんてことありませんか?
その多くは、コイツの仕業かもしれません、トコジラミ!
聞き馴染みはないでしょうか、国内では戦後に薬剤で死滅したと言われていますが、近年海外で再発し、およそ10年前頃から日本でも発生が確認。なかなか生命力が強く、たくましく生きるため、想像以上に厄介です。どこのご家庭にもある段ボールを寝床にしているとも言われているので、その段ボール、早く処分してしまいましょう!
トコジラミと言いながら、実はカメムシの仲間!?
先述した通り、海外からやってきたトコジラミ、最近ますます活発となり、2009年の国内の相談件数は130件でしたが、2022年は683件と増加中。「これはイカン」ということで、トコジラミについて少し調べてみました。
トコジラミの大きさは5〜8mmで、シラミという名前ですが、分類学的にはカメムシの仲間。ややこしいですね(笑)。
もともとはナンキンムシとも呼ばれていたそうです。名称の由来は、「夜寝ている間に噛まれる」→床(とこ)に出る虫→床ジラミだそうです。ただ、シラミよりも体が大きく、寿命も長い、飢餓に強い…などの特徴があり、なんと1年くらい血を吸わなくても生きられるので、厄介な害虫です。
その段ボール、トコジラミがいるかもしれませんよ!
そんなトコジラミですが、ご自宅のどこに住みついていることが多いかと言うと、段ボールのようです。
衣類やバッグにもいることがあるそうですが、特にさまざまなものの包装に使われる段ボールの隙間が好きなんです。また、海外から購入したインテリアや家具にも注意が必要です。
「遠路はるばる海外から日本へとやってくるの!? 」と思われるかもしれませんが、そうそう死なないトコジラミは、しぶとくやってきていますよ! 「シラミ? カメムシ? そんなに気にしないけどな」という感想をお持ちの方、痒いらしいです、トコジラミ。
もちろん、個人差がありますが、眠れないほどの激しい痒みや発熱を伴うなどの症状も報告されています。
半年後には10万匹…要注意な繁殖力
ダニやノミと似た大きさ・症状であるため、そこまで気にしない方もいるかもしれませんが、トコジラミの気を付けておきたい点は、その繁殖力にあります。
半年放置した段ボールから繁殖したトコジラミが10万匹に…(恐ろしい…)という報告もされていますので、すぐに処分してくださいね。特に注意したいのは通販などで届いた段ボール。対策としては、すぐに荷物を部屋の中に入れず、玄関付近での開封を心掛けてください。
また、トコジラミは光や熱に弱い特性だそうですので、晴れた日に少し日干しするだけでも効果大! 海外ものは、直ぐに開封せずにスチームで熱処理もおすすめです。
加えて、ゴミや不用品はすぐに処分を心掛けましょう。
ゴミは分別以上にご自宅に置いておかないことも大切です。被害を抑えるためにも業者を活用することも選択肢のひとつですよ。