こんなに違う!地域のゴミ出しルール

2023.01.10

一般家庭から出るごみの分別方法は日本国内でも自治体によって大きく異なります。たとえばA市では燃えるゴミとして捨てられているゴミが、B市では不燃ゴミとして扱われることも。それは各自治体がその地域の実情に合わせて一般廃棄物処理計画を策定し、ゴミ出しのルールを決めているからです。

ゴミ出しルールが厳しい自治体は?

徳島県上勝町は日本で最もゴミの分別が細かい自治体だと言われています。分別の種類は13種類45分別。どれくらい細かく分別されているかをざっとご紹介します。

 

  1. まだ使えるもの(町内のリユース拠点に持ち込むことができます)
  2. 生ゴミ(ゴミステーションでは受け入れておらず各自で堆肥にします)
  3. 金属類(アルミ缶、スチール缶、スプレー缶、金属製キャップ、雑金属などに分別)
  4. 紙類(新聞チラシ、段ボール、雑誌雑紙、紙パック、シュレッダーくずなどに分類)
  5. 布類(毛布、衣類など)
  6. バイオマス類(割り箸、廃食油など)
  7. プラスチック類(プラスチック製容器包装、白トレイ、ペットボトルなどに分類)
  8. びん類(透明びん、茶色びん、その他の色のびん、一升びん、ビールびんなどに分類)
  9. 危ないもの類(ガラス類、電球、乾電池、廃バッテリー、ライターなど)
  10. 粗大ゴミ(金属製、木製、絨毯、畳など)
  11. 燃やさなければならないもの(紙おむつなど、リサイクルができないもの)
  12. 埋めなければならないもの(リサイクルができないもの)
  13. お金がかかるもの(廃タイヤなど、リサイクル可能で処理にお金がかかるもの)

この13種類の枠組みのなかでスチール缶、アルミ缶、スプレー缶など、さらに細かく分別されています。ここまで細かくゴミを分別するのは簡単なことではありませんが、徳島県上勝町は町内から出る焼却・埋め立てごみをゼロにするという目標を掲げており、リサイクル率は80%を超えているそうです。

ゴミ出しルールが緩い自治体は?

ゴミ出しルールが緩い自治体は都市部の自治体に多い傾向にあります。それは、有害ガスが発生しない高性能な焼却施設がある、ゴミの量が多いため細かく分別すると回収の負担が大きいなどの理由が関係しているようです。たとえば、大阪府大阪市は金属製品やガラス製品を普通ゴミ(燃えるゴミ)として捨てることができ、千葉県船橋市では発泡スチロールやビニール袋などのプラスチック・ゴム類・ビニール類が燃えるゴミとして扱われています。

 

自治体のゴミ出しルールを確認しましょう!

分別方法以外にも収集日、収集の頻度、捨てる場所、使用するゴミ袋など、自治体によってそれぞれゴミ出しのルールが異なります。細かいゴミ出しのルールは自治体のホームページなどに掲載されているため「どうやって捨てたらいいの?」と悩んだときは、住んでいる自治体のルールがどうなっているかをしっかり確認するようにしましょう。