日本でも14歳の起業家・環境活動家が活躍しています!

2025.11.14

14歳の女の子、つまり女子中学生が会社を興して、環境問題とビジネスとしての実業、そして本分である学業も並行していることを知り、「素晴らしい! 」と感じました。若いから素晴らしいではなく、やっていることが素晴らしいだけでもありません。すぐに行動に移していることがとても素晴らしいのです。

10歳で起業し、環境問題に取り組んでいる細井愛茉さん。

2025年時点では14歳の中学2年生である細井愛茉さん。10歳で環境保護に取り組む株式会社moco Earthを創業した起業家兼環境活動家です。年齢的な問題(登記や印鑑登録など)から、代表は母親が務め、自身は取締役として会社の運営を行っているそうです。両親が経営者だから英才教育を受けてなどではなく、自身が興味を持って「やりたい! 」と強く感じたことをきっかけに、環境問題に取り組む会社をつくっています。では、どんなことをしていきたいと感じたかと言うと、「世の中の価値を逆転させたい!! 光を見なかったものが価値ある社会へ。」をビジョンに掲げ、「廃材を活用したアート作品創作・販売・展示会開催」「ゴミ拾いが楽しく感じるイベント・ワークショップの企画運営」「環境関連イベントへの登壇・講演活動」の3つを軸に活動されています。

ボランティア活動ではなくビジネスとした理由

環境問題やSDGsを掲げる団体と聞くと、ボランティアや善意、興味のある人、志の高い人というイメージで見られがちですが、細井さんはビジネスとしてしっかりと需要と供給、社会的貢献と持続可能性、経済性と社会性を両立させるものを目指しています。無償ではできる範囲が限定されてしまう、経済活動色が強すぎるとやりたいことが薄まってしまう、という観点からバランスの良いゼブラ企業にしていく考えに至っています。取り組む問題が環境問題であることも関係しています。一朝一夕で成せることではないからこそ、継続的に取り組んでいく必要があるのです。未来を担う若者としてすぐに行動に移した彼女の存在は、多くの人から支持され、共感と共鳴を生んでいます。自分の意見を持って発信する存在は、応援したくなるものです。

α世代の旗手としてこれからに期待大

念の為、補足としてα世代は 2010年以降に生まれた世代のことを指します。AI・デジタル・サスティナブルネイティブとも呼ばれています。つまり、次の担い手たち。生まれたときからデジタルが身近にあり、環境や多様性に対して意識が高いため、地球のこれからに対しても考えられ、ひとつのターゲット層として注目されています。教育・エンタメ・ファッション・テック業界が、すでにこの層を意識した戦略を展開しているそうです。彼らが環境問題に関心を強め、行動に移すことがスタンダードになれば、課題解決に対して大きな追い風となるでしょう。その旗手として細井さんにも期待をしてしまいます。2030年代には、世界人口の25%以上を占める最大の消費者層になると予測されていることもあり、これからの社会の主役たちには、スピード感と実現性に驚くことでしょう。