そんなものも!? 変わったゴミシリーズ「砲弾」

2025.10.17

いろいろなゴミ処理業者や事業ゴミ回収会社とつながりのある「あしたにじ.com」。日頃から環境問題やゴミの未来についての話、暮らしの改善についての意見交換を行っていますが、こぼれ話として興味深いのがユニークなゴミの話。驚き・危険・ユーモア・珍品など貴重なエピソードより、ゴミから辿る稀有なストーリーをお楽しみください。

「砲弾って処分可能ですか? 」という問い合わせ

そんな問い合わせが届いたら、どうしましょうか? もちろん、専門業者ではないし、知識もなければ経験もないのでプロでなければ回答はできませんが、アレは何ゴミになるんでしょうね。民間のゴミ処理業者に持ち込まれるケースは少ないようで、本物の砲弾であれば自衛隊や警察による処分が通例のようです。とは言え、今回伺ったエピソードの「砲弾」は、結果としてはレプリカだったようです。そうは言ってもパッと見は本物か偽物かレプリカかの判断は難しいもの。ましてや時間経過により劣化した状態では特に判断はつきません。もしかしたら本物かもしれないという懸念もある中で、勝手に処分はしてはいけないケースも。いきなり砲弾のようなものがゴミ処理業者へ持ち込まれたら、いくらプロでも恐れおののき、かなり警戒してしまうでしょうね。

レプリカは簡単には処分できない?

今回の砲弾のようなものは、結果的にはレプリカであったようですが、それはそれで処分が厄介なようです。本物は当然のことながら警察や自衛隊が処理・処分をしますが、レプリカものようなもののため、警察の監視下でゴミ処理業者へ運ばれたり、一度自衛隊へ持ち込まれた後にゴミ処理業者へ引き渡されたりなど、相応の対応がとられています。精巧なつくりのレプリカがゆえに処理・処分の際に困ってしまうは、ゴミ処理業者の間ではあるあるのようでもあります。砲弾以外にも模造刀なども同様の対応となり、警察への報告や指導を仰ぐこともあるようです。とは言え、日本刀は申請や登録が必要となりますし、模造刀は素材によっては明らかに本物とは異なるため、不燃ゴミなどへ直接捨てることも可能です。変わったゴミを捨てる際は、お住いの自治体への確認は欠かさずお願いします。

もしも、砲弾のようなものを見つけたら

そんな可能性はほとんどないかもしれませんが、万が一にもそんな状況に陥ったとしたらどうすべきか? そんなことを紹介しているところも多くはないと思いますので、ここで一度調べてみたいと思います。まずは、どうするか。

〈これは確実に守ってください→〉絶対に触ったり動かしたりせず、すぐに110番。または最寄りの警察署へ直接連絡して現場へ赴いてもらいましょう。当然ながら不発弾には爆発の危険性があります。そのため専門機関でないと危険性を判断できません。何よりも発見者と周りの方々への安全確保が最優先です。とにかく、慎重に対応することが重要。警察も頻発するケースではないため、状況説明はしっかりと行いましょう。発見場所や不発弾(砲弾)の大きさや形状などを具体的に伝えることが大切です。くれぐれもご自身でレプリカであると判断して、勝手にゴミ処理業者へ持ち込むなんてことはやめておきましょう。ご自身でレプリカとして購入したのであれば、業者へ持ち込むこともあると思いますが、その際も証明や説明をお忘れなく。分解して不燃ゴミとして捨てられるなら、それが一番です。

変わったゴミシリーズ、今後もおもしろいゴミの話をたくさんお知らせしていきたいと思います。