今回よりスタートした「おしえて、たにじろう先生! 」シリーズ。このシリーズは、ゴミの捨て方や処理の仕方、ゴミに関する疑問に答えていく内容を予定しています。当然、住んでいるエリアや行政によってゴミの捨て方や処理の仕方は異なるので、あくまでも目安として捉えてください。初回は、カセットベンベの捨て方。
以前の常識は、現在の非常識!?
聞いたことはありませんか? または、以前はそのような捨て方をしていませんでしたか? 「カセットベンベを捨てるときは、穴を開けて捨てる」というもの。使い切ったガスボンベなら良いのですが、少し残った状態のまま捨てるのではなく、出し切るために穴を開けて残ったガスを排出させる方法。これ、今ではNG行為として周知されています。爆発の危険性やケガの恐れがあるために推奨されていないどころか、やめてくださいレベルとされています。では、どのように捨てることがベターなのか? それは、屋外の風通しの良いところで中身を出し切ること。当たり前かもしれませんが、中身を残したままはダメです。ゴミ収集車や処理場で事故が発生することを避けるためにも、捨て方に注意していきましょう。
カセットベンベは、ローリングストックを推奨します
「はて、 ローリングストック? 」と思われた方、いらっしゃると思うのでご説明をすると、“日常で食べているものを少し多めに用意して、食べたらその分を買い足し、消費期限の新しいものと入れ替えて備蓄すること”。これにより、期限が大幅に過ぎてしまい備蓄品を捨てなければならないという失敗が減ります。カセットボンベも同様に、「古くて使えない」「使い方が分からない」ということがないように、日常使いをしながら、賢く備えることが推奨されています。そもそもカセットボンベに消費期限があるのか? その答えは、YESです。一般的には製造から約7年以内の使い切りが目安です。7年もあれば、多くの一般家庭であれば期限を過ぎることはなさそうですね。買いためたストックを保管場所の奥へしまいこまないように注意していきましょう。
カセットボンベの捨て方のおさらい
まず一番大切なことは、使い切ること。中身の確認方法はカセットボンベを振って確かめてください。シャカシャカと音がしたらまだ中身が残っている証拠。そのまま使い切るか、火気のない風通しの良い屋外で排出してください。近年のカセットボンベのほとんどにガス抜きキャップが付属しているので、活用してガスを抜くことができます。中身を抜いたカセットボンベは、お住いのエリア・行政のルールに従ってゴミステーションへ捨ててください。多くは、可燃ゴミの日にスプレータイプの空き缶をまとめて捨てるか、資源ゴミとして捨てる、の二択だと思われます。間違っても不燃ゴミの日に出さないでください。「燃えないものだから、燃えないゴミの日だな」は、間違いのもとです。ゴミ収集車や収集員、処理場の事故を防ぐためにも一人ひとりが正しい捨て方を知ることが大切になってきます。