ふと考えた。「動物も人も、糞は自然に還るのか否か…」

2025.05.16

人間の暮らしは、どこまでいっても地球や自然との共存でなければなりません。とは言っても、普段の生活においてはほとんどの方々が街中で暮らしている…。社会のインフラに沿って生活を行っているので疑問に思うことは少ないでしょう。しかし、想像してください。キャンプや山登り中にふと催したら…果たして体内から排泄された“これ”は自然に還るのか?

キャンプ・BBQなどの屋外レジャーの“有事”の際

※ここで言う“有事”は、排泄について(少しばかり汚い話になってしまいますこと、ご了承ください)。
最近の屋外レジャースポットは、どこもトイレが完備しており、整った環境で楽しく過ごせると思いますが、秘境を求めたい方、人があまりいない場所で楽しみたい方にとっては、トイレ事情は重要ですよね。場所によって異なるために有効なスポット情報は提供できませんが、ふと疑問に思う方が多いハズです。「この排泄物、自然には還らないのか? 」と。野生動物のそれは自然に還っていると考えるのが普通ですよね。では、人はどうなのか…? このあたりを少し調べてみました。ある人の考えでは、「人のものでも自然に還る」という考えがあり、またある人の考えでは「添加物や保存料にまみれている現代人のものは自然には還らない」というのもありました。果たして答えはどちらなのかーーー。すみません、ハッキリと断言できる信頼に足る情報は掴めませんでした。が、なかなかユニークな活動をしている方を見つけたので次章では、その方についてご紹介していきます。

自然にないものがサイクルに入ると…

ちなみに、人に飼われているペットの糞は、自然に還らないようです。ドッグフードには防腐剤が使用されているものもあり、これらは自然界では分解できないため、自然には還らないと考えられます。また、総合栄養食であるドッグフードを食べている犬の排泄物には、大量の窒素やリンが含まれています。この窒素やリンは化学肥料の主成分でもありますが、過度に栄養豊富な物質が自然の中に残されると土中の微生物や植物の分布を変化させてしまう可能性があります。富栄養化により、河川や海に流れ込んだ際にはアオコや赤潮の原因に。野生動物の排泄物は、自然に存在するものを食べ、自然に還って微生物が分解するというサイクルに沿っていますが、ペットの犬はこのサイクルの外。分解しきれない排泄物には、大腸菌や寄生虫が含まれる可能性もあるため、放置すれば野生動物が病気になってしまう可能性も否めません。

なかには糞土師(ふんどし)と呼ばわる方もいらっしゃる

先述したユニークな活動している方というのは、糞土師(ふんどし)と呼ばれる方のことでした。いろいろと調べる中で目に止まった見出しは、「食べて野で泄し命を循環。ノグソの達人が説く持続可能な社会の作り方」。少しばかりお目を汚してしまうかも知れませんが、なかなかに興味深いキャッチではないでしょうか。糞土師・伊沢正名氏の活動を紹介している記事でしたが、自然のサイクル・持続可能な社会・命のつながりなどについて紹介されていました。特に印象的だったのは、「21世紀になってからのトイレの使用はわずか16回」というもの。本気なのです、この方。自然保護運動をはじめ、自然写真家としても確立されています。ここでは紹介しきれないほどの熱量をかんじさせる活動内容なので、気になる方は「糞土師・伊沢正名」で検索してみてください。かなり面白い内容の記事が転がっています。微生物が分解できない人工物(紙)の話などは、今回の人間の糞が自然に還るか否かに関係すると思われます。ただ、結局のところ、化学調味料や添加物を多く摂取している人間のそれは自然には還るのか否かは、明確に答えは見つけられませんでした。このあたりも継続して調べていきたいと思います。続報をお待ちください。


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