バッテリー(リチウムイオン電池)はどうやって捨てるのが正解?

2023.03.14

モバイルバッテリーをはじめ、スマートフォン、パソコン、カメラなど、さまざまな家電製品に搭載されているバッテリー。今や身の回りに溢れているバッテリーですが、どうやって捨てたら良いかわからない方も多いのでは?基本的にバッテリーは自治体での回収は行っておらず、可燃ゴミはもちろん不燃ゴミとしても捨てることはできません。今回はバッテリーの正しい処分方法をわかりやすくご説明します。

火災の危険性があり、ゴミと一緒に捨てるのは絶対にダメ!

モバイルバッテリーや家電製品のバッテリーとして使われているリチウムイオン電池は、破損や変形によって発熱・発火する危険性があります。そのため、ゴミと一緒に捨てるのは絶対にNG!これまでもゴミ収集車やゴミ処理施設内でリチウムイオン電池を原因とする火災事故が多数発生しています。

バッテリー(リチウムイオン電池)の処分方法

リチウムイオン電池は資源有効利用促進法の対象となっており、製造事業者や輸入販売事業者には自主回収と再資源化が義務付けられています。そのため家電量販店やホームセンター、大型スーパーなどには、リチウムイオン電池を回収するリサイクルBOXが設置されている場合が多く、このようなリサイクル協力店で処分することができます。また、スマートフォンのバッテリーは契約している携帯キャリアの店舗でも引き取ってもらうことができます。

処分するときの注意ポイント

・絶縁テープを貼って発火を防ぐ
回収BOXに持ち込む際は、機器からバッテリーを取り外したうえで出力端子(機械に接触する部分)に絶縁テープを貼り付ける必要があります。絶縁テープはホームセンターなどで購入できるので事前に準備しておくようにしましょう。

・電池の種類を確認する
現在、流通しているバッテリーはリチウムイオン電池を使った製品がほとんどですが、他の電池が使われている可能性もゼロではありません。処分するバッテリーが回収対象の電池かどうか、念のため確認するようにしましょう。

・事業者は産業廃棄物として処理する
事業者がリチウムイオン電池を処分する際は、産業廃棄物処理業者に委託して産業廃棄物として適切に処分する必要があります。業者によって処理できる廃棄物の種類が異なり、リチウムイオン電池は「金属くず、汚泥」の種類に含まれるため、委託する処理業者が「金属くず、汚泥」の処理許可証を取得しているかしっかり確認するようにしましょう。