高齢化社会の波はゴミ出しにも影響が出てきている

2025.04.18

近年、日本の事情として話題に挙がることが多い、高齢化社会。高齢者が増えること、高齢者を少ない若い世代が支える構図となる・なってきている状況など、ネガティブな問題として取り上げられています。
介護や福祉に関連して日常的な暮らしの一部であるゴミ出しも一筋縄ではいかないようなのです。

やはり大変になってくる高齢者のゴミ出し

暮らしをするなかでどうしても切っても切れないのが、ゴミとの付き合い方。ゴミを出さない努力をしてみたり、ゴミをまめに捨ててみたり、分別に苦労するなど、生きるために食べる、その行動にはゴミが密接に関わるということ。どの世代にとってもゴミ出しは付いてまわるわけですが、可燃ゴミであっても重たい日もありますよね。
それは若者にとっても大変な労力となります。では、高齢者ならと容易に想像がつくわけです。ましてや不燃ゴミ、粗大ゴミならなおさら。自治体もこの問題解決に沿ったサービスを提供しているところもあるようですが、すべての高齢者が対象というわけではないようです。また、高齢者が無理に自分でゴミ出しを続けるにもリスクが伴います。
階段を登り降り、雨や雪の日に傘とゴミ袋で両手を塞がれた状態でのゴミ出し、これらには転倒の危険性も。転倒による怪我や骨折も報告があがっているようです。

ゴミ出しのルールが町内会によって細かいことも

ルールがあるならば守るべきなのでしょうが、そのルール自体少しおかしなケースもあったりするわけでそれは町内会やお住いの住宅・エリアによって異なるので一概には言えませんが。高齢者にとっては、ルールに従うことが難しい場合もあるようです。それにより不適切なゴミ出しがなされてしまうことも。それらが近隣トラブルを招く場合もあり、ホームヘルパーに依頼するにしても時間が合わないケースがあるなど、なかなか簡単には解決できていないと聞きます。関係する話としては、埼玉県の鶴ヶ島市で起きた出来事。
中学生などを対象にゴミ出しボランティアを募り、実際に高齢者宅へゴミ出しのボランティアを行ったそうなのですが、それらをSNS上に投稿したところ、賛否の意見が集まったそうです。どんなものか気になりますよね?

問題解決には問題を知ること・本質を捉えることが大切

先ほどのつづきですが、ゴミ置き場までゴミを持っていけない高齢者や障害者を対象に実施されているようです。
社協が近くの中学生に依頼→ボランティア活動保険に加入→中学生は高齢者宅のゴミ出しこの活動により中学生たちにはボランティア証明書が渡されることに。それにより、学生は進学や就職の際に活動報告ができるのでメリットはあるようです。ただ、この活動に賛否の意見が届いた、と。賛は、素晴らしいや素敵、助け合いなどの意見であったようですが、否は、「お金を出さずに働かせるのは違和感がある」「子どもを労働力として使うのはいかがなものか」「それは福祉の仕事」「シルバー人材センターから雇えばいい」というもの。
理解はできますが、取り組みとして素晴らしいことを行っているのに否定的な意見を投げかけなくてもと思ってしまいます。このような問題を解決するには、多様な意見が飛び交った上で推し進めるもの。否定的な意見によって縮小や中止とならないことを祈ります。戸別収取サービスのひとつである「マイ捨てーション」ならこの問題の解決の一助になるはず。うまく自治体と組み合わせて高齢化社会で共存していきたいものです。