前回、日本古来のエコロジーシリーズ「灰」として先人たちの知恵袋的に灰の活用方法をご紹介しました。
現代にも通じるところが多々ありましたが、改めて現代で活用できる灰のリサイクル・リユースをピックアップしていきます。この日本古来と現代の対比は継続していくシリーズ記事として定着させていきたいと考えております。
ざっと挙げるだけでもいろいろとある灰の活用方法
〈畑の肥料〉として灰は大活躍してくれます。それは、ミネラル成分が多く含まれているため、酸性を中和させてくれるからです。ただし、他の肥料とは化学反応などが起こる可能性もありますので、同時には使用しないことや混ぜ過ぎにも注意が必要です。他には、〈ジャガイモの種芋の切り口に塗る〉。これは単純に消毒効果があり、腐りにくくなります。
関連すると、〈山菜のアク抜き〉にも活用されています。わらびのアク抜きなどに利用できます。さらには、〈農薬替わり〉にも使われており、灰を水に溶かした液を散布すると、アブラムシやカメムシなどの害虫駆除に。天然の農薬であればお子さまが食べるもにも安心です。食べた後は何をしますか?
そう、〈食器洗い〉。鍋についたススや油汚れの洗剤代わりとして、灰を付けて湿らせたスポンジ等でこすれば汚れも落ちてしまいます。つまり、〈洗剤〉として活用可能。食器洗いと同じように重曹の代替として、皮脂などの酸性の汚れを中和させてくれます。その他、〈融雪剤・滑り止め〉としても◎。雪の上に撒いてもOK。これは、灰の黒色が光を吸収することによるもの。
とは言え、灰ってそこまで身近なもの?
灰は自然界のリサイクルが生み出す自然な肥料と言えます。人間が暮らす環境とバランスを取ってくれる大切な存在でもあります。灰に含まれるカリウムやカルシウムなどのミネラルは、植物の健康を維持し、豊かな収穫をもたらすために重要。
挙げれば挙げるほどに優秀な資源と言えますが、現在人にとって灰と出会うタイミングがそこまで多くないのも現実です。最も“豊富に”灰が手に入るタイミング、それはBBQや薪ストーブの利用時でしょう。BBQ時には、灰を活用して油汚れや洗剤代わりにも使えますし、少し持ち帰って、自宅などの清掃時には研磨剤代わりにも使えます。残りは家庭菜園の野菜づくりを終えた畑やプランターなどの土に混ぜ込めばOK。一石二鳥にも三鳥にも成り得る代物です。
現代ではそこまで活躍はしないかもしれないが…
古来や昔に比べると、登場頻度がそこまで高くないため、灰を普段から活用しまくる…なんてことは無いかもしれませんが、それこそBBQ時や焚き火、薪ストーブ使用時など、季節ごとの行事においては使うケースもあるため、その際についでに清掃や残りを土壌へ還す活用法はエコロジーではないでしょうか。
なんでも足して、余れば捨てるのではなく、有り物を工夫して活用することこそ、自然との共存と言えるのではないでしょうか。そんな大人でありたいと思いますし、そんなことを子へ教え伝えていけたら、微々たることかもしれませんが、サスティナブルな暮らしにつながるはずです。古来と現代、時代が違えば、異なることも多いのは当然ですが、無駄のない生き方・暮らしを目指すところは共通しています。地球に暮らす一員として誰にでもやさしく生きていたいものですね。