「おしえて、たにじろう先生! 」シリーズの第3弾。このシリーズは、ゴミの捨て方や処理の仕方、ゴミに関する疑問に答えていきます。当然、住んでいるエリアや行政によってゴミの捨て方や処理の仕方は異なるので、あくまでも目安として捉えてください。今回は、最新機器の捨て方。
最新機器とはなんぞや?
その時々に応じて“最新機器”は変化していきますが、販売されたて、新開発された製品、これまでに世の中になかった代物などが該当します。現在でいうところのリチウムイオン電池が入った製品などがそれに当たります。これまでの最新機器と言えば、パソコンや携帯電話、スマートフォン、タブレット、小型ゲーム機、ラジコン、ドローン、AIロボットなども該当するでしょう。開発・販売されたのは良いが、捨て方や処分方法はまだ…なんてこともよくある話で、それについての条例や法律が制定されていなかったり、処分業者も状況を把握できていなかったりと、後手に回ってしまうこともしばしば。どうしてもその際は製造元やメーカーへの問い合わせが欠かせなくなります。販売経路がはっきりしていたり、回収やリサイクル戦略も整備されていたりなど、入口と出口をしっかり行っている製造元やメーカーもなかには存在するので、そのあたりはケース・バイ・ケースなことが少なくありません。
特に最新なもので言えば、この3品目
リチウムイオン電池を内蔵した「モバイルバッテリー」「スマートフォンなどの携帯電話」「加熱式たばこ」の3つの品目です。これらは、メーカーなどに対して回収とリサイクルが義務づけられるようです。この3つ、それぞれ確かに捨て方が厄介だと思ってしまいます。「不燃? 」「資源? 」「なに? 」と。これまでに家庭ゴミとして捨てられ、収集ステーション、収集カーにおいて火が出るなどの事例が相次いでいるようです。その件数は、約2万1000件(環境省・2023年度)と言われています。まずは、ユーザーサイドの話ではなく、製造や輸入販売を行う業者に対して回収とリサイクルを義務づけるとのこと。新しいものをつくったら、同時にそれがどのように処分されるのかもルートを確保しないといけないということですね。ハードな使い方や熱によって中身が飛び出てくることもあるそうなので、取り扱いは丁寧にしていきましょう!
最新機器を捨てる際は確認しましょう
リチウムイオン電池は資源有効利用促進法の対象となっており、製造事業者や輸入販売事業者には自主回収と再資源化が義務付けられています。そのため家電量販店やホームセンター、大型スーパーなどには、リチウムイオン電池を回収するリサイクルBOXが設置されている場合が多く、このようなリサイクル協力店で処分することができます。また、スマートフォンのバッテリーは契約している携帯キャリアの店舗でも引き取ってもらうことができます。
また、事業者は産業廃棄物として処理する必要あり
事業者がリチウムイオン電池を処分する際は、産業廃棄物処理業者に委託して産業廃棄物として適切に処分する必要があります。愛知県では株式会社アンコム( https://ancom.jp/ )が対応可能とのことなので、詳しくはHPをチェックしてみてください。